この記事では、Activepiecesの使い方についてわかりやすくご紹介します。はじめて使う人でもノーコードで自動化が作れるこのツールを使って、業務を劇的に効率化しましょう。
さらに、Zapierと比較してどれだけ優れているのかも検証します。
Activepiecesとは?
Activepiecesは、日常の仕事を効率化するためのタスク自動化ツールです。面倒くさい業務もカンタンに自動処理することで、あなたの時間を大幅に節約してくれます。
そもそも、なぜ必要?
Activepiecesが必要な理由、それはあなたの時間が貴重だからです。
1日は24時間。換算すると1440分しかありません。食事や睡眠などの削れない時間を考えると、1日にどのくらいの時間を使えるでしょうか。
繰り返しの多い利益にならない作業、あなたがやる必要はありますか?
いいえ、ありません。あなたの時間は貴重です。すべて自動化しましょう。
どんな自動化ができる?
どのような自動化ができるのか。例をあげると
- ChatGPTでSMSに返信
- ChatGPTでWordPress投稿を作成
- ChatGPTでSlackメッセージを翻訳
- ChatGPTで日々のツイートを投稿
- 新しいメールにChatGPTで返信
- 顧客のメールに領収書を送信
- 顧客の情報をメルマガリストに追加
- Google DriveからDropboxに新しいファイルをコピー
- 大量に届くメールの整理
- 定期的な報告書の作成
…ここで紹介しきれません。それほど多くの作業を自動化できるのです。
「顧客サポートに追われている」 「リード獲得に手間がかかりすぎる」 「SNS運用まで手が回らない」 起業家なら、こういった悩みに直面します。
ご安心ください。日常の80%のちいさな作業は自動化できます。
コーディング知識なし、低コストで効率化ができる、それがActivepiecesです。
Activepiecesの機能
Activepiecesの主な機能と使い方を解説します。
難しい設定はありません。簡単な自動化なら3分で作れます。設定をしたらあとは手放しです。ベッドに寝転がっていてもタスクが自動で処理されます。
① 簡単にタスクを自動化
Activepiecesを使うと、専門知識がなくても簡単にタスクを自動化できます。
下の画像ご覧ください。
自動化を作るには、このようなフローを作るだけです。
このフロー通りに自動的に自動化がおこなわれます。
例えば、「メールを受け取ったらGoogleスプレッドシートに移動する」「毎週金曜日にレポートを作成して送る」こんな設定が簡単にできます。
② 200を超えるアプリと柔軟な統合
Activepiecesは、200以上の多くのアプリと連携できます。
Google DriveやSlackなど、日常的に使っているツールと連携することで、データの移行や通知の送信もスムーズに行えます。
連携は簡単です。直感的な操作アプリを追加するだけです。あとはオプションを設定するのみ。
先ほど例に出した「届いたメールをGoogleスプレッドシートに移動する」。
この自動化なら数分で作れます。遅くても3分。慣れた人なら60秒もかかりません。
③ ChatGPTと連携
ActivepiecesとChatGPTを連携できます。
ん?具体的にどんなことができるの?
SEO特化のブログ記事を自動で作成
ChatGPTでプロンプトを入力して、手作業でブログ記事を作る必要はありません。
他のアプリから情報を受け取り、その内容をもとにブログ記事を自動で作成する…なんてことができます。
実際にやってみました▼
Googleスプレッドシートにキーワードを入力するだけ。あとは完全自動です。
- ブログタイトルを作成
- ブログ記事を作成
- WordPressに投稿
これらすべてが自動的におこなわれます。
お客様サポートを自動化
近年ではAIチャットボットも話題になっていますね。
お客様からの相談にAIが自動で回答する。そんな時代です。
Activepiecesを使えば、24時間365日休むことなく稼働するお客様サポートを作れます。数十通のメール返信やメッセージ対応を自動化しましょう。
SNS投稿の作成→投稿を自動化
SNS投稿を自動化できるサービスはたくさんあります。あなたもお使いかもしれません。
しかし、Activepiecesを使えば、「SNS投稿を自動で作る」「自動で任意のSNSに投稿」これを完全手放しで実行できます。
FacebookやTwitterへ自動投稿しましょう。
SNS運用を効率化できます。
これにより、業務効率が向上し、時間をより重要なタスクに集中させることができます。
④ クラウド版とセルフホスト版
Activepiecesはクラウド版とセルフホスト版があります。
クラウド版は、どこからでもアクセスできて便利です。
一方、セルフホスト版は、自社サーバーでデータを管理したい企業向けです。自分のニーズに合わせて選べます。
⑤ 高い信頼性
楽天やRedBull、IE Universityのチームも導入しているActivepieces。世界各国の企業で活用されています。
当然、安心して使えるように、しっかりとしたセキュリティ対策を施しています。
まず、あなたの情報はとても強力な暗号化技術で保護され、誰にも見られません。
全ての認証情報は256ビット暗号化され、処理後はアクセスが取り消されます。
役割ベースのアクセス制御(RBAC)
外部ツールと連携する際も、安全な方法を使っているので心配いりません。ユーザーごとにアクセス権が管理され、必要な人だけが必要な情報にアクセスできます。
OAuth2
外部ツールと連携する際も、安全な方法を使っているので心配いりません。
シングルサインオン(SSO)
一つのパスワードで全てにログインできるシングルサインオンを導入しているので、複数のパスワードを覚える必要もありません。
これらの堅牢な対策が提供されています。安心してお使いいただけます。
Activepiecesの使い方
Activepiecesの使い方を簡単に解説します。
まず自動化を作るには2通りあります。
- テンプレートから選ぶ
- ゼロから自分で作る
テンプレートは数こそ多くないものの、ChatGPTを使った自動化がありますね。
今回は「ChatGPT で新しいWordPress記事をツイートする」というものを使ってみます。
実際に自動化を作る画面は下のように、とてもシンプルで見やすいです。
もう少し拡大をしましょうか。下の画像をご覧ください。
- WordPressで新しい投稿
- ChatGPT で文章を作る
- ツイートをする
このような流れの自動化です。これはとても使い勝手がいいですね。
さらに他のアプリをこの自動化フローに加えることも可能です。
+アイコンを押すと、さらにアプリを追加できます。右のサイドバーから選んで自由に追加可能です。
そして各設定は右サイドバーで行います。
下の画像をご覧ください。この例では私のWordPressの情報を入力しています。
ちなみに上のTriggerというのは「〇〇になったら」ということです。上の例だと、「WordPressで新しい投稿が起きたら」とトリガーを設定しています。
そして、この各フロー内のアプリ同士で情報を使うことができます。
例えば「WordPressの記事のURL」のデータを、そのままChatGPTやTwitterなどのアプリで使えます。
アプリ同士で情報を受け渡せるわけですね。共有できると言った方がいいでしょうか。
これは簡単な例です。他にもあなたの思うように自動化を作れます。
ZapierやIFTTTとの比較
自動化アプリではZapierやIFTTTのほうが知名度があります。そこでこれらのアプリと比較をします。
IFTTT、Make、Zapierとのアプリ対応数の比較
IFTTT、Make、Zapierといった競合製品と比較をすると、
- IFTTT:900以上のアプリに対応
- Make:1829のアプリに対応
- Zapier:7323のアプリに対応
Activepiecesは約200のアプリに対応しています。
他の競合と比較をすると、対応アプリ数は少ないです。
Activepiecesが優れている点
Activepiecesの優位性をわかりやすく説明します。以下の4つのポイントが特徴的です。
- 使いやすさ: Activepiecesはシンプルな操作画面です。Zapierほどシンプルス、Makeほど複雑ではありません。初心者でも比較的簡単に使えます。
- 柔軟な自動化: 条件分岐や繰り返し処理、コードの記述ができるため、複雑な自動化も対応可能です。例えば、「もし〇〇なら△△する」という設定も簡単にできます。
- コスパ: 無料プランが充実しています。必要に応じて使った分だけ支払う従量課金制やシンプルな定額プランもあります。コストを抑えつつ効果的に使えます。
- 拡張性: Activepiecesはオープンソースなので、誰でもソフトウェアのコードを見たり、修正したりできます。もし必要な機能が無い場合、自分で追加することも可能です。
私もMakeを使っていますが、複雑な自動化を作れる一方で、使い方も複雑です(特に初心者はそう感じるはず)。私も最初はZapierでシンプルさに慣れていたので、Makeを使ったときは丸一日使い方を勉強しました。
弱点は対応アプリ数ですが、基本的なアプリはほとんど対応しています。
Activepiecesは使い方もカンタンですし、画面も見やすく、作りたい自動化を直感的に設計できます。Activepiecesを試す価値は十分にありますよ。
Activepiecesは日本語化はされている?
はい、一部日本語翻訳がされています。
日本語化する方法
まずはログインをします。
次に右上のアイコンを押します。
現在の言語が表示されます。
「日本語」を選んで押します。
ページが日本語に切り替わるので、待ちます。
これで日本語化が完了しました。
Activepiecesの料金
Activepiecesにはクラウド版とセルフホスト版があります。違いはこちら。
さて、まずはクラウド版から料金プランを見てみましょう。
クラウド版
プラン | Free | Enterprise | Embed |
---|---|---|---|
価格 | 無料 | 月$99(1ユーザーごと) | 月$1,200 |
タスク数 | 月1,000タスク | 月1,000タスク | 月1,000タスク |
ユーザー数 | シングルユーザー | 最低5ユーザー | 25ユーザー |
特徴 | 1プロジェクト 全ての機能 無制限のフローとステップ $1/1,000タスクの追加料金 | 無制限プロジェクト 環境とGit同期 高度な役割と権限 監査ログ カスタムブランディング SSO 5個のプライベートピース | 無制限プロジェクト 自動ユーザー設定 Javascript SDK埋め込み カスタムブランディング プロジェクトごとの制限カスタマイズ 2個のプライベートピース |
追加タスク | $1 / 1,000タスク | $1 / 1,000タスク | $1 / 1,000タスク |
無料プランも提供されています。
1,000タスクが無料で使えるのが特徴です。タスクを追加する場合も、とても安いですよね。
実行可能な自動化を考えると、驚くほど手頃です。
セルフホスト版
プラン | Free | Enterprise | Embed |
---|---|---|---|
価格 | 無料 | 月$99(1ユーザーごと) | 月$1,200 |
タスク数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ユーザー数 | シングルユーザー | 最低5ユーザー | 25ユーザー ※ |
主な特徴 | – 1プロジェクト – 全ての機能 – 無制限のフローとステップ | – 無制限プロジェクト – 環境とGit同期 – 高度な役割と権限 – 監査ログ – カスタムブランディング – SSO – 5個のプライベートピース | – 無制限プロジェクト – 自動ユーザー設定 – Javascript SDK埋め込み – カスタムブランディング – プロジェクトごとの制限カスタマイズ – カスタムテンプレート – 2個のプライベートピース |
Activepiecesのセルフホスト版は、オープンソースで提供されています。
初心者でも簡単に自動化を始められる無料プランから、企業向けの高機能なEnterpriseプラン、さらにSaaSに統合するためのEmbedプランまで対応しています。
4. 結論・まとめ
Activepiecesは、誰でも簡単に使えるタスク自動化ツールです。
業務の効率化を図り、時間と労力を大幅に節約できます。初心者でもすぐに使いこなせるので、ぜひ試してみてください。
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