どうも、藤井丈夫です。
普段の私は「趣味を仕事にするのは正しい」と主張することはありません。なぜなら、世界74億人がいて、好きなことは千差万別であり、好きなこと=お金になるとは限らないためです。
さて、そんな私たちは現在先行きの見えない時代を生きています。
感染症が世界中に蔓延し、明日への展望を見失い、不安を抱えている人も少なくないでしょう。この何をすればいいのかに迷う時期だからこそ、今一度諦めかけていた「趣味を仕事にする。そして飯を食う」を真剣に考えているかもしれません。
趣味を仕事にして生活ができたら最高ですよね。(私の子供時代の趣味は「妖怪のイラストを描くこと」でした)
大半の現実主義者はこう言います。「趣味を仕事にするのは大変だよ、一部のヒトだけだよ」
さて、そもそも趣味とはなんでしょうか。
趣味とは
みんな大好きWikipediaにはこのように記述されています。
人間が自由時間に、好んで習慣的に繰り返しおこなう行為、事柄やその対象のこと。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
つまり、趣味とは自由時間に何度もおこなうような行為。
そもそも、成熟したビジネスを持っている経営者やお金がある高齢者、ニートでもないかぎりは、「自由時間」こそないのでは…とは思うところなのですが。
趣味の例
趣味の一般的な例を挙げておきます。
- イラスト制作
- 絵画
- 音楽
- 映画
- 園芸
- ダンス
- 演劇鑑賞
- 写真
- 料理
- 読書
- 運動
ザっとイメージできる趣味ですね。さて、本題の「趣味を仕事にする方法」に入りたいところですが、あと1つだけ話させてください。
「趣味がある」だけで素晴らしい
どのような趣味であったとしても、趣味があることは、人生の幸福追求をするうえで重要です。
「当たり前じゃないか」と声が飛んできそうですが、趣味の重要性を多くの現代人は失っています。
趣味は、日常生活に彩りを与えます。仕事に忙殺され日々に翻弄され、趣味を失ってしまう現代人も多くいます。彼らは子どもの頃はどうだったのでしょうか?
死んだ目で労働にいそしむ小学1年生を私は見たことがありません。
多くの人は、子どもの頃、いろいろなものに興味を持ち、取り組んできました。私の場合は、妖怪の絵を描いたり、近所の山に妖怪を探しに行き、秘密基地を作り朝から晩までジッとしていることが趣味でした。
スポーツや音楽、執筆や読書など、アナタも子供の頃にはいろいろ手を出したはずです。
ただし、残念ながら社会人になると、趣味の時間が減っていきます。なぜなら生計を立てるために働かなくてはいけない為です。子どもの頃には出来なかったことも出来るようになりますが、同時に責任も増えます。
結果的に、多くの人は収入を増やすことを優先するようになります。趣味は二の次になるのです。
お金を稼ぐ行為を否定しているわけではありませんよ。お金は大切です。ですが趣味は、それに代えられないほどに大切です。
ここをどうか心にとめて下さい。では本題に入ります。
趣味を仕事にできる?好きなことで生きられる?
数年前にYoutubeで「好きなことで、生きていく」というキャッチコピーがありました。趣味を仕事にして、好きなことだけをして生きる。夢のようですね。
2000年代前半までは、これが正に夢物語でしかありませんでした。
バカバカしい。いつまでも子供じみた事を言うんじゃない。そう否定されていた時代もありましたが、今ではあながち否定されなくなりました。
何も「YouTuberになって広告収入と案件で稼ごうぜ」とビジネス勧誘をしているわけではありません。わざわざYoutuberにならなくても趣味や好きなことで、収益を得ることはできます。
私は80%は趣味で生きています
たとえば私は「マーケティングの情報を世界中で漁るのが趣味」です。
幸いなことに、ほんの少しだけ英語の読み書きができます。そのためインターネットサーフィンをして世界中のマーケティングの事例、情報を収集しています。
そこで手に入れた戦術や情報、SaaSを使って遊びます。遊んでカタチになると、それを起業家、経営者に教えます。教えるとお小遣いをもらえます。
私の趣味は特殊かもしれませんが、これも1つの「好きな事で生きていく」と言えないでしょうか?…言えませんかね。
趣味を仕事にすることができる時代
どちらにせよ。現代ではインターネットで誰かの許可なしで商売をすることができます。
それは趣味のハンドメイドで作った作品を、ネットで販売して収入を得ることもできますし、得意のイラストを描いて、ネットでサービスとして販売することも可能です。
本業レベルに稼がなくても、副業レベルであれば月1000円~3万円の収益を出すのは、そう難しくはなく、非現実的でもありません。
怪しい「ラクしてワンタップで月収300万円」的なビジネスもどきに手を出さないでください。そんなことしなくても、ココナラでやれることを出品するだけでも、アルバイト代くらいは稼げます。
趣味を仕事にしてお金を得る具体的な方法
2020年から新型コロナウイルス感染症が世界中を脅かしました。テレワークを導入する企業、オンライン学習をはじめる学校。世の中は「オンライン化」へと一気に進みました。
もうお分かりかと思います。
2021年現在、ビジネスはオンライン化をすることは必須になります。これは趣味を仕事にしたい人には、チャンスだともいえます。
海外では「Knowledge Commerce(ナレッジコマース)」という言葉があります。日本だとEラーニングや、オンライン学習という言葉があてはまりますね。
つまり、自分の持っている知識をオンラインで販売するということ。
Udemyを見てもらえればわかりやすいです。
Udemyのようなプラットフォームを利用して、知識をオンライン講座として販売している専門家も多くいます。Udemyに登録している受講生は世界で4000万人を超えており、世界中でオンライン講座が学習されているのです。
アナタの趣味もオンラインで売ることができるかもしれません。趣味をマネタイズする方法はいくつもあります。そこで、今回は趣味を仕事として始めるシンプルな手順を解説します。
①SNSからはじめる
SNSの本来の目的は、利用者同士が交流できるサービスですね。つまり交流するためのサービス。
先に言っておきます。よくいるのが「誰でも簡単に月300万円のお金を稼ぐ方法」そんな投稿をするアカウント。私のTwitterのタイムラインに流れてきます。私は彼らのようなことをしようと言っている訳ではありません。シンプルに使ってください。
実は彼らの大半はそれだけの収益を得ているわけではありません。あからさまな嘘で釣られるのはそれを知らないウブな素人。
外から見て気持ち悪いのに、その行為で彼らは大して稼げていません。SNSはあくまでSNSです。私はSNSを土台にしてビジネスを構築することをしていません。またクライアントにも教えていません。
自分を苦しめる嘘を吐き出してSNSで着飾るよりも、シンプルに使いましょう。
Twtterにしろ、Facebookにしろ、TikTokにしろ、それぞれのSNSでの集客はシンプルでいいです。
- 趣味に関するブログを書く
- SNSでそのブログ記事をシェアする
- SNSで自分の趣味にかかわる投稿をする
単純なことです。高度なマーケティング戦術ではありません。フォロワー稼ぎする必要も、勧誘のDMを送る必要もなく、またありがちな言葉で痛々しくプロフィールを着飾る必要もありません。
SNSでは、アナタの趣味に関するコンテンツを出していく。趣味のコンテンツを着実に出していくことを積み重ねて下さい。同じ趣味を持つ仲間がアナタに注目するようになります。
飼っている猫の写真をアップしているSNSアカウントには、同じように猫を飼っている愛猫家がフォローしていますし、切り絵が趣味の友人のアカウントは、同じように切り絵が好きなアーティストがフォローしています。
恥ずかしがる必要もないです。あなたの趣味を同じように愛する人がネットにはいます。
②動画を撮影して公開する
現代は「動画が当たり前」の時代です。YouTubeで1日にアップロードされる動画は、人間が1年間ぶっ通しで試聴しても追いつかない膨大な数になっています。米国のソフトウェア企業Domoによれば、毎分500時間の動画がYouTubeにアップロードされているそうです。
アナタも、ぜひ自分の趣味の知識を動画で撮影して、SNSでシェアしましょう。
慣れないうちは「動画を撮影するのは気が引けるなあ」と思うでしょう。
ですが、ZOOMのようにオンライン通話やビデオ会議が当たり前になり、高校生がTikTokに動画をアップするのも日常的な営みになっています。
私が去年に撮影したはじめての動画です。恥ずかしげもなく顔出しで動画投稿しています。画質も悪いし画面も暗いですね笑。
ええ、そうです。最初から動画の出来栄えは考えないでください。評価も気にしなくていいです。再生回数も意識しないでいいです。
趣味の動画をアップすれば、そこから同じ趣味の視聴者が、アナタの動画コンテンツに興味を持ちますから。私もコアなオタクを集めるためにこの活動をしています。
気負わずにやってみましょう。
③オンライン講座を提供する
- SNSで交流する
- 動画を撮影してSNSでシェアする
この2つを推奨しました。これだけでも同じ趣味を愛好する友達はできるかもしれませんが、収入にはなりません。趣味を仕事にすることからは、程遠いです。
そこで、原点に立ち返りましょう。知識を売る「Knowledge commerce(ナレッジコマース)」です。答えは簡単です。オンライン講座を作って売ります。
「初心者のためのイラストの描き方入門」こういったシンプルなオンライン講座から始めて、「鉛筆で描く似顔絵講座」や「illustratorでデジタルイラストのメイキング」というように、より専門的で深く学べるオンライン講座を作っていきます。
オンラインではアナタの知識は商品になります。
売れるほどの専門的な知識がない場合
オンライン講座を売る、そうすると「私のはあくまで趣味です。売れるほどの知識ではありません」そう言って立ち止まる方も多くいます。これは初心者のコースクリエイター誰しも同じ道を通っています。
結論から言います。「初心者向け」を作ってください。失敗する多くの場合は、自分と同等かそれ以上の知識を持っている人を対象にオンライン講座を作ろうとするからです。
自分よりも下の階層にいる人に向けて、知識を提供することが原則です。自分が教えられる範囲内の人に向けて、オンライン講座を作ることを心がけて下さい。
オンライン講座でアナタの趣味の知識を売ることで、趣味は仕事になります。
オンライン講座をビジネスモデルとして考える
「オンライン講座を売って億を稼いでやるぜ」的な皮算用は嫌いです。
現実的な計算をしましょうか。1万円のオンライン講座を作ったと仮定します。1ヶ月に10人が受講します。
1年間で120人がアナタのオンライン講座を受講する。その場合、どうなりますか。
年間120万円の売上を生み出すビジネスになります。
…たった120万円かよ、と落胆するかもしれません。ですが趣味で収益が生まれている事を考えると、そう悪くないはずです。
もちろん、これらの計算は、そのオンライン講座の質と値付け、そして売り方によって左右されますので、利益を保証することはしませんが、上記の計算はそれなりに現実的で実現が土台無理な数字ではないですよね。
では、実際にオンライン講座を販売するには、どうすればいいのか。実はシステム自体も簡単に構築することができます。
【実例】オンライン講座を提供する方法
方法は2つあります。
- プラットフォームを使う(例:Udemyなど)
- 独自で売るプラットフォームを作る(例:GURUCAN、Kajabiなど)
どちらの場合でもオンライン講座を販売することができます。
Udemyのようなプラットフォームを使うことで、すぐにオンライン講座を販売することができます。デメリットは売れた時に収益すべてが入るわけではなく、Udemyと分配することですね。
とはいえ、Udemyが広告を出し、プロモーションを展開して新しい受講生を集めてくれていることを考えると、収益のいくらかが持っていかれるのは当たり前です。
私の場合は、2つ目の方法を用いています。
自分自身で運営する独自のオンライン講座プラットフォームを立ち上げました。
KajabiやTeachableを使うことで簡単に自分のオリジナルのオンライン講座学習システムが出来上がります。
私のオンライン講座はGURUCANを使っています。
これは決して「ラクして稼げる儲け話」ではありません。ビジネスです。
オンライン講座を真面目に作る必要があります。そのオンライン講座に受講生が集まれば、趣味は仕事になります。
いきなり、覚悟を決める必要はありません。脱サラして収入を不安定にする必要もありません。
まずは、副業(サイドビジネス)としてちいさくスタートをしましょう。
徐々にオンライン講座の受講生が集まってきます。副業として始めたオンライン講座が1つのビジネスになります。
オンライン講座をビジネスにするには「受講生の成果に結びつく講座」を目指して作ることが求められます。
教える努力は必要ですが、趣味を仕事にして好きなことで生きていくには、きわめて堅実で現実的な方法です。
GURUCANでオンライン講座を作るには、私の解説記事もご覧ください。
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