逆SEOとは?方法と注意点、自分で出来るのか?

逆SEOとは?方法と注意点、自分で出来るのか?

ネットでの誹謗中傷が深刻になっている現在、自分の実名がさらされて悪口を書き込まれたり、言われもない嘘や悪い評判が目につくこともあるでしょう。

Google検索で自分のことが悪く書かれていたらショックですよね。

そんなアナタにご紹介したいのが「逆SEO」です。

専門業者もたくさんいるので、もしかしたらご存じかも知れません。

逆SEOとはなんなのか。実際に自分でやるにはどうすればいいのか。方法や原理を含めて解説します。

逆SEOとは

逆SEOとは、Google検索結果に表示されてしまっている不要なサイトやページの検索順位を下げる方法です。

よくいわれる「SEO対策」が検索結果の順位を上げるための方法とすると、逆SEOでは検索結果の順位を下げるためにおこないます。

ちなみに、海外ではリバースSEO (Reverse SEO)と呼ばれています。

リバースSEOとネガティブSEOの違い

これはよく混合されがちです。しかしこの2つは違います。

逆SEOといえば、ネガティブSEOが想像されやすいです。このネガティブSEOというのは、相手のサイトが検索上位に来るのを妨害する手法です。

たとえば、大量に被リンクを作成したり、ウイルスを送り付けたり、コピーサイトを大量生成するといった悪意ある行動がこれに当たります。いわば邪道です。

そして、リバースSEOとは、あくまでもブランドイメージの低下を防ぐ、管理する事を目的にしています。

この手法の例として、検索結果に表示される否定的な記事を上回る記事を書いて上位表示させることで、自然に自分にとって良い評判の記事が検索上位に並ぶようにすることです。これはホワイトハットSEOに分類されます。いわば王道です。

ちなみにネガティブSEOは、基本的に「悪い」と判断される行為です。

もちろん、Googleにとっても、倫理的にも、また法律面でも問題になったりするので、私はおすすめはしません。特にウイルスを送りつけるなんて完全に違法ですので、手を染めないように忠告をしておきます。

今回の記事では、逆SEO=リバースSEOとして紹介します。ただネガティブSEOの手法も知りたい方が要ると思うので、一部ご紹介します。

ネガティブSEOの手法を手っ取り早く知りたい方は、ページ下部まで一気に飛ばしてください。

なぜ逆SEOが必要になるの?

多くの場合では、逆SEOは自分(会社、ブランド)の悪い評判、悪質なクレーム、誹謗中傷や名誉棄損がネットに書き込まれている人が必要とします。

  • 「〇〇(人名) 詐欺」
  • 「〇〇(人名) 怪しい」

例えば、上のような悪評がGoogle検索結果に書き込まれたら驚きますよね。

逆SEOとは?方法と注意点、自分で出来るのか?
藤井丈夫

もし、「藤井丈夫 詐欺」なんて書き込まれたら私はショックで不眠症になってしまいます。

それに、検索結果を見て驚くのは当事者だけではありません。

自分の名前や会社名、商品名やサービス名の悪い口コミや悪評が検索結果の上位に出てしまうと、あなたの商品を買うはずだった見込み客も去ってしまいます。

調査によれば、65%の人が、ネットの検索結果を最も信頼できる情報源として認識しています。つまり、消費者にとって、他のどの情報源よりも強く信頼しているわけです。

そのため、ネガティブな検索結果だと、あなたのビジネス上の評判を損なう可能性が極めて高いです。

「悪い評判」は私生活にも悪影響をおよぼす

また、あなたの周囲の家族や友人もあなたのことを心配します。そりゃそうですよね。自分の子どもや恋人、親友の悪い評判がネットに書き込まれていたら驚くのは当然です。

つまり、ネットに書き込まれた悪評はビジネスだけでなく私生活にも悪影響を及ぼします。

では、ここからが本題です。

Google検索をして自分についてネガティブに書かれたページを見つけたとき、あなたはどう対応すべきでしょうか。その答えを解説します。

逆SEOの手法・方法

現代では経営者でもサラリーマンでも、誰にでもネットで悪口を書き込まれる可能性があります。(近所のドラッグストアのGoogleクチコミには、働いているパートの女性の実名と悪口が書かれていました)。

今や逆SEOは身近な手法ともいえますね。専門業者もいるほどです。

さて、面倒なネガティブなクチコミや評判、黒歴史ともいえる恥ずかしい写真、悪評を検索結果から隠すために、3つの役立つヒントと手法を解説します。

1) 良質なコンテンツを作り、Google検索上位を独占する

まず、取り組むべき1つが「コンテンツ制作」です。

わかりやすくいえば、自分にとって「良い評判」を書いたページを作るわけです。これはネット上の悪い評判が書かれたページを検索結果に表示されにくくして、自分のイメージを改善・向上するための効果的な方法の1つです。

たとえば、「藤井丈夫は詐欺だ!」と書かれたページがあるなら、「藤井丈夫は詐欺ではない! 雰囲気は怪しいし胡散臭いけど、詐欺はしてない」というページを作ってGoogle検索上位に来るようにします。

そうすることで、自分にとって都合がいいページを検索上位に持ってきて、都合が悪いページを検索結果2ページ以降に追いやる事ができます。

コンテンツを作る注意点

ただし、ページ内にキーワードを無理やり詰め込むようなことは駄目です。逆効果です。ムダにキーワードを入れて検索エンジンを騙すような方法はGoogleが嫌います。ペナルティを受ける可能性も高いです。

かなり昔に流行った手法でいえば「ワードサラダ」というブラックハットSEOが有名でした。文章の意味が通らない自動生成された文章に特定のキーワードを無理やり入れ込んだコンテンツを大量に生み出すというスパム的な手法です。

また「キーワードスタッフィング」もあります。これは検索キーワードをページ内に何個も配置させて、コンテンツ全体の2.5%以上を検索キーワードが占めることをいいます。これもGoogleからは嫌われます。

…これら手法は今ではまったく通用しないばかりか逆効果です。

逆SEO目的のコンテンツを作る時は注意してください。

プレスリリースを逆SEOに活用する方法

また、コンテンツ制作に関連していえば、プレスリリースを使って、広報活動をすることも逆SEOを行う際に効果的な方法の1つです。

多くのプレスリリースは、ドメインオーソリティが高く、Googleからも評価を高いです。

検索結果の上位にプレスリリースやニュース記事が表示される事が多いのはそれが理由ですね。

SEOに効果的なプレスリリースの書き方

逆SEOの目的でプレスリリースを書く時には、文章として不自然さを感じない程度に、キーワードを入れるようにしましょう。

プレスリリース内にキーワードを入れることで、Googleに認識してもらい、検索順位の上位に上げやすくなります。

プレスリリースはスケジュール化&共有

また、私のおすすめのプレスリリースの活用法は、公開するスケジュールを決めることです。

不定期でプレスリリースを公開するよりも、あらかじめ公開日を決めてスケジュールに沿って公開することが大事です。

そして公開したら、SNSやメルマガを使って通知するようにしてください。そうすることで、公開してすぐに読んでもらい、シェアをしてもらうことができます。

プレスリリース公開後すぐに拡散させることで、Googleの検索結果でも上位に表示される確率が増加します。

2) SNSを活用する

2010年には検索結果にTwitterとFacebookのリンクが検索順位を決める要素の1つだったとMattCutt氏(Googleのスパムチーム責任者)が言っています。

しかし、2014年1月には「SNSでのシグナルが検索順位に影響を与えない」と説明しています。

そして、現在ではSNSの活用は、検索エンジンで上位表示するために直接的な影響はもっていないと考えられています。

つまり、SNSであなたの自分のサイトのURLをシェアしたところで、検索上位を取れるわけではないです。これはGoogleも過去に公式で発表しています。

しかし、Cognitive SEOの2016年の調査によると、Googleの検索結果の順位とSNSのシグナル間で正の相関関係があるかもしれないとの研究結果が出ています。

つまり、直接的ではなくても、間接的な影響はあるといえます。さらに加えて、ここ数年ではGoogleはSEOとSNSの関係性について深く言及していません。

重要なのは以下の2点です。

  • SNSの投稿も検索エンジンで順位付けされる
  • 2022年現在、誰もがSNSを使っている※

※ 2022年1月の時点で、世界中でSNSを使っているユーザーは46.2億人です。世界の総人口の58.4%に相当します。ただし、必ずしも正確ではない。正確に判別できない部分も大きい為。情報元はこちら

少なくとも世界中の多くの人々がSNSを使っています。そして、中には特定のSNSしか使わない人もいます。

あなたが新しい記事やページを更新しても、彼らは気が付かない可能性があります。

彼らに気付いてもらうには、あなたが記事を更新したら、TwitterやFacebookでもシェアしまししょう。SNSでシェアすることで、各SNS経由で多くの訪問者を獲得できます。

それだけではなく、SNSで見た人があなたを指名検索したり、自サイトであなたのページを紹介する可能性もあります。そうなると、被リンクも獲得できます。結果として、ページオーソリティを高めて逆SEOとして機能するようになるでしょう。

また、自分のSNSが検索上位を占めることで、実質的な逆SEO効果も狙えます。下をご覧ください。

SEOとSNSの関係性

これは私の名前の検索結果です。おそらくアナタが調べてもこの検索結果が出てくるはずです。

ご覧のとおり、検索上位を私のSNSページが占めていることがわかりますね。私は逆SEOの目的でSNSを運営しているわけではありませんが、結果としてSNSを使う事で検索結果にも影響が出ているのは事実です。

ぜひ逆SEOの目的でもSNSを使ってみてください。

逆SEOとは?方法と注意点、自分で出来るのか?
藤井丈夫

あと、日本人はあまり使っていませんが、LinkedInはおすすめです。ぜひ私とつながりましょう。

3) 直接連絡をする・Googleに報告する

ネガティブなクチコミや記事を書いた人が分かっているなら、直接連絡をして削除をするように要求することもできます。

書いてある内容が虚偽であったり、名誉棄損の場合は、直接連絡をすることで自主的に削除をしてもらえることが多いです。

また、削除されない場合でもまだやれることはあります。

Google検索結果に個人情報が書き込まれたり、名誉棄損されたりなど、消したい情報がある場合は、Googleに削除をお願いすることができます。

Googleのフォームから、検索結果から削除したいページを知らせることで、削除を要請できます。…しかしながら、必ずしも削除できると保証はされていないので注意です。

ネガティブSEOの方法

では、次に相手のサイトを検索エンジン外に弾き飛ばすためのネガティブSEOを紹介します。方法論を解説しますが、実行を推奨するものではないので、あしからず。

いくつかのネガティブSEOの方法はシンプルです。つまり、知識がなくとも誰でも出来ます。

コピーサイトを大量に作る

ネガティブSEOで代表的な方法としては「コピーサイトの大量生成&乱立」です。

検索結果から落としたいサイトやページのコンテンツを複製して、コピーサイトを大量に作り出します。

それらのコピーコンテンツやサイトをGoogleにインデックスさせようとしても、Googleは低品質とみなして、コピーサイトにすべてペナルティを与えます。

その際にオリジナルのライバルのサイトもペナルティの対象にすることで、検索上位から飛ばすことができます。

この方法はツールやスクレイピングなどを用いれば、比較的に簡単にできる方法です。しかし、Googleはインデックス日時からオリジナル記事がどれかを判断することができるので、必ずしも効果があるとは限りません。

コピーサイトだけペナルティを受けて、オリジナルサイトはいっさい無傷ということもあります。

ウイルスを送り付ける

悪質すぎるネガティブSEOの1つです。検索順位を落としたい相手サイトに向けて、悪意あるウイルスを送り付けます。基本的にはセキュリティの穴を見つけて、書き換えやマルウェアの設置をおこないます。

ウイルスに感染したサイトは「安全ではないサイト」とGoogleに判断されるので、高確率で検索順位が下がります。

例としては、robots.txtを勝手に編集することで、サイトがGoogleにクロールされないようにしたり、広告ページが大量に自動生成されるようにするような方法がこれに当たります。

WordPressでサイトを作っている場合だと、プラグインやテーマのセキュリティの棒弱性をついて書き換えることもできることがあります。

ちなみに、これは完全に違法です。

サーバー負荷をかける

まさに「攻撃」と言ってもいい方法ですが、相手のサイトを異常な回数クロールすることで、サーバーに高い負荷をかけることができます。

手動では負荷は与えられないので、これもスパム的に自動化しておこないます。

サーバーに負荷をかけることで、相手サイトの表示速度が低下したり、動作が重くなります。またサイトが完全に表示できなくなることもあります。

そうなると、Googleからの信頼を失って、サイトの評価が落ちます。結果として、相手のサイトを検索順位を落とすことができます。

リンクファーム(スパムリンク)

リンクファームという手法は、異常な量のページを作り、異常な量の相互リンクをする昔のSEOスパムの1つです。

最も昔にさかのぼれば、Google検索エンジンで上位に表示させるためには、検索キーワードや特定の単語、フレーズがページ内に高頻度で登場させるのが一般的でした。

リンクファームで検索結果の上位を取れるようになる

しかし、その後は「リンク」が重視されるようになりました。つまり、他人のサイトから自分のサイトにリンクが貼られていると検索エンジンでの評価が上がるような仕組みになったのです。

この仕組みを使って、無理やりサイトの検索エンジン上の評価を上げることができました。

逆SEOとは?方法と注意点、自分で出来るのか?
藤井丈夫

昔は「相互リンクをお願いします」とか「相互リンクページ」なんてありましたよね。まさにそれです。

そして、この仕組みを利用したのがリンクファームです。

相互リンクを大量に生成した集合体を作ることで、検索順位を上げたいサイトを無理やり急激に上げることができました。

リンクファームがネガティブSEOで使われるようになる

2012年には、Googleのアルゴリズムが変更し、リンクファームで不当に検索結果を上げられないようにしました。

むしろ、リンクファームからの被リンクに対して、「この被リンク先のサイトはリンクファームを使っている悪質なサイトだ」と判断するようになりました。

その結果、リンクファームを使ったサイトがペナルティを受けやすくなったのです。

やがて、「リンクファームを使ったらサイトの評価が悪くなる。じゃあ、検索順位を落としたいサイトにこの手法使ったら…」と考える輩が増えました。

つまり、ページランクを上げるために、使われていたリンクファームという手法は、相手のサイトのページランクを下げる目的で使われるようになりました。

これがリンクファームがネガティブSEOに利用されるようになったきっかけです。

今でもリンクファームは効果的なのか?

ひと昔前のネガティブSEOといえば、リンクファームでスパムリンクを相手のサイトに送りつけて、無理やり落とすというのが一般的でした。

しかし、今では、リンクファームは効果が(ほぼ)ありません。

まったくないわけではありませんが、昔のようにスパムリンクを大量に送ってもリンク先サイトがペナルティを受けづらくなりました。

当サイトでも度々、紹介しているGoogleのジョン・ミューラー氏も、「ほとんどのスパムリンクはGoogleアルゴリズムで無効化している」と語っています。

つまり、もはやスパムリンクにペナルティを付けるのではなく、無効化しているわけです。

そのため、現在ではリンクファームによる効果は極めて小さくなったといえます。実行する意味は、それほどないです。

さて、ネガティブSEOの手法の例をいくつか紹介しました。正直に隠さずいえば、これらのネガティブSEOはまったく効果がないわけではありません。一部は通用するでしょう。

しかし、実行するメリットよりもバレた時のデメリットのほうが大きいと私は考えます。なので、あくまでも参考程度に留めておくことをおすすめします。

逆SEOは利用するべき?危険?

日本で逆SEOと調べると「逆SEOは危険!手を出しちゃ駄目」と紹介されています。しかし、使ってはいけないのはネガティブSEOです。明らかに法的に、倫理的に問題のあるネガティブSEOは危険です。

ただし、倫理的に法的に問題ないリバースSEOは安全です。

よくネガティブSEOとリバースSEOを一緒くたにして逆リンクと捉えている人もいますが、この2つは大きく違います。

ちなみに、私の方でも逆SEO(リバースSEO)を丸ごと代行することができます。もし、興味あればお問い合わせください。個別に見積もりを作成します。

ただし注意をしてほしいのは、逆SEOにしろ通常のSEOにしろ、効果が即座にあらわれるようなものではありません。なので逆SEOをしたからといって明日には結果に結びつくわけではないです。

さらに、逆SEOで、表示させたくないページを検索順位から落としていくには、継続的に取り組む必要があります。つまり実は逆SEOはきわめて泥臭くてめんどくさい作業です。

最後にまとめます。現在、悪いクチコミや悪質なレビューや名誉棄損がGoogleに表示されて困っているなら、逆SEOは1つの手段です。

取り組む労力は要りますが、効果はあります。

ちなみに、ブログで誹謗中傷コメントを書かれたときの対処法を書いた記事もあります。よければご覧ください。

追伸:

そういえば、2022年1月にLinkedInのスキルテストを受けました。その結果、私は検索エンジン最適化(SEO)のテストの受験者1.6M人のトップ15%に位置しています。

検索エンジン最適化 (SEO)の理解度テスト

このスキルテストは高難度というわけではありません。また、私はメチャクチャSEOに強いわけではありません。

しかし、国内、海外含めてSEOについてそれなりにお答えできます。

SEO系のネタについて実務レベルまではカバーしていますので、また知りたいことがあれば、ぜひコメント欄に書いてくださいね。

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ABOUT US
藤井 丈夫
世界中のWEBマーケティングのリソースを毎秒漁っているオタク。個人事業主、先鋭的な起業家に向けて不定期でブログ書いたりしてます。情報収集と検証に忙しいので、飽くまでお金儲けや情報発信は余暇でやってます。