「note」と「WordPress」どっちを使えばいいの?違いは?

「note」と「WordPress」どっちを使えばいいの?違いは?

ブロガーであれば、どちらを使うべきか迷うはずです。noteもWordPressもどちらも人気があり、使いやすさでは定評があります。

しかし、どちらも人気だからこそ、どちらを使うべきかが判断つかないはずです。

そこで、この記事ではWordPressとnoteを比較して解説します。これから始めるなら、この記事を参考にして下さい。

noteとは

noteは2014年に開始した、コンテンツ制作者向けのプラットフォームです。

noteでは無料登録をして簡単にブログをはじめることができます。インストールや設定の必要もありません。そのため、年々、国内での利用者を増やしています。最近では、さまざまな著名人もnoteを利用しています。

2022年現在は、日本でのみ知名度が高いプラットフォームです。海外だとMediumという似たようなプラットフォームが人気です。

次にWordPressについて解説します。

WordPressとは

WordPressは、いわずと知れたCMS(コンテンツ管理システム)でありコンテンツを作成、編集し、ネット上で公開するためのシステムです。

WordPressを使えば、専門知識なしでブログやウェブサイトを立ち上げることができます。ちなみに当ブログもWordPressで作っています。

  • 色々できる(応用性)
  • 使いやすい

この2点がWordPressの特徴です。まず、WordPressを使うと、さまざまな種類のサイトやブログを立ち上げられます (ECサイト、ブログ、会員サイト、ディレクトリーサイト、アフィリエイトサイト、企業サイトなど)。

サイトのデザインや機能もカスタマイズし放題です。

これだけ色々と出来るにもかかわらず、非常に使いやすいのも特徴です。WordPressは初心者でも簡単にインストールして、サイトを立ち上げることができます。管理も非常にラクです。

そのため、WordPressは色々できる上に、使いやすいことで全世界で使用されています。W3Techsによれば、現在、インターネット上の43%のサイトはWordPressで作られているそうです。

noteのメリット

まずnoteのメリットを解説します。

無料

noteは無料です。登録も使用もすべてお金がかかりません。

さらに加えて、noteは無料にも関わらず、ブログを書くための基本的な機能がすべて揃っています。

そのため、気軽にブログをはじめたい初心者にとって最適なプラットフォームです。

使いやすい編集画面

noteの編集画面はシンプルで使いやすいです。編集画面には余計なものが存在しません。そのためブログを集中して執筆することができます。

WordPressの編集画面はnoteよりも設定できる項目が多いです。これは便利である反面、ブログ初心者からすれば少し使いにくさを感じるかもしれません。

そのためブログを書くときはシンプルな画面で書きたい人にとってnoteは最適です。

手軽に有料記事を販売できる

noteでは自分が書いたブログ記事を有料で販売することができます。しかも、特に複雑な設定も要りません。公開する記事を無料か、有料かで選ぶだけです。

有料で販売した記事を、誰かがお金を払って読んでくれた場合にはアナタにお金が入ってきます。有料記事の売上の10%は手数料がかかります。

つまり、1万円で有料記事を売って誰かが買った場合、アナタに入ってくるのは9,000円です。

手数料もそれほど高くないですね。。そのため、自分が書いた記事を売って収益を得たいブロガーにとって手軽です。正直、Googleアドセンスをブログに貼るよりもnoteで有料記事を売る方が収益になりやすいかもしれません。

コミュニュケーションが活発

noteは2020年5月には月間アクティブユーザーが6300万人を突破しました。会員数も増加しており、今後もnoteの利用者は増え続けるでしょう。

そのためnoteで記事を書けば誰かが読んでくれます。熱心に毎日1記事を更新し続ければ、ほぼ確実にあなたのnote記事に「いいね」がついてきます。

私のnoteでさえも平均90の「いいね」がつきます。さらに、めでたいことに現在1000人のフォロワーがいます。

このように低頻度で記事を書く場合でも、いろんな人が自分の記事を読んでくれて、コメントやいいねを送ってくれます。凄く使っていて楽しいですよね。

最初からアクセスが来る

noteはユーザー数が多いため、記事を書けば簡単にアクセスがきます。ニッチすぎるテーマの記事はアクセスが集まりにくいですが…。

ただ一般的な日記でも、一定数の人は読んでくれます。

WordPressで記事を書いた場合は、数か月以上ブログを運営していないとアクセスがきません。WordPressでブログを立ち上げて3日目ならまずアクセスはゼロです。

noteはもともとユーザーが集まっているプラットフォームなので、記事を書いたときにアクセスが集まりやすいのがメリットです。

SEO設定をしなくていい

さらにnoteでは複雑なSEO設定はありません。そのため、SEO対策がよくわからないという人にはnoteは間違いなく使いやすく感じるでしょう。

WordPressでは、しっかりとSEO対策の設定ができるメリットがありますが、一方でSEO対策なんて難しそうなことはしたくないという場合にはWordPressよりもnoteの方が断然使いやすいです。

ここまではnoteのメリットを解説しましたが、ここからはnoteのデメリットを解説します。

noteのデメリット

noteのデメリットは以下の通りです。

カスタマイズ性は低い(ない)

noteの魅力は「使いやすさ」です。利用は無料、ユーザーインターフェースはシンプル。複雑な導入設定なし。このように誰でも簡単に使えるプラットフォームです。

その一方で、カスタマイズ性はありません。たとえば本格的な会員サイトを立ち上げたいなら、noteでは機能不足です。またブログは立ち上げられますが、サイトを作るには向いていません。そもそもnoteはサイトを立ち上げるためのプラットフォームではありませんからね。

そのため、noteは個人ブログをはじめるには最適ですが、その一方でそれ以外の用途には不向きです。

アカウントが消されたり停止される可能性もある

今日まで、noteでアカウントが削除、停止になったという声は(それほど)聞こえてきません。

ただブログを書いているだけの人は、アカウントが凍結されたりするリスクは考えられないので、安心してください。

しかし、有料noteを売っている人は、凍結や削除リスクもあります。

検索結果でも「note アカウント凍結」「note 垢BAN」という声もチラホラ出ています。

これらを総合的に見てみましたが、有料noteを販売している利用者がほとんどのようです。noteに売上金を没収されたという声も散見されます。

このように事実としてnoteではいきなりアカウントが削除されたり停止、または制限されるリスクは常につきまといます。

なぜならnoteはあなたが運営するプラットフォームではなく、note株式会社が運営しているプラットフォームだからです。

つまり他人様のプラットフォームを利用している以上は、その運営者次第でアカウントを消されても文句は言えません。

note側がするかしないか、ではなく「できる」ということがポイントです。

これはSNSでも同じことがいえますね。

基本的なSEO設定(メタ設定は自分でつけられない)

noteでは踏み込んだSEO設定はできません。たとえばメタディスクリプションの作成なども使えません。またWordPressで設定できるようなSEO設定はできないと考えて下さい。

たとえばブログのアクセス解析に必須のGoogleアナリティクスは、無料では使えません。note pro(有料)に申し込む必要があります。note proの月額料金は50,000円 /月です。この料金が高いか安いかは言及しませんが、少なくとも個人向けではありません。

noteはシンプルさが売りです。そのため基本的な使い方ができればいい場合は無料でもいいのですが、マーケティング機能が不足しているため、ビジネス利用ではWordPressに軍配が上がります。

基本的なデザインしかない

またnoteではテンプレートの数が限られています。ブログを書くにしても、基本のデザインしか選べません。そのため、ブログのデザインで差別化をするには限界があります (プロフィール写真やヘッダー、アイキャッチ画像で差別化はできますが)。

より自分らしさを演出したい方にとっては、基本のデザインしかないnoteは満足できないかもしれません。

アフィリエイトはNG(amazonアソシエイトはOK)

noteではAmazonアソシエイトのみ貼る事が出来ます。その他のアフィリエイトリンクを貼ることは許可されていません。実際、A8などのアフィリエイトコードを貼っても、リンクが機能しません。

「アフィリエイトが禁止」という規約があるわけではない一方で、Amazonアソシエイト以外のリンクを貼っても機能しない以上は、実質的にはAmazonアソシエイトのみ許可されていると言えます。

そのためブログで広告収入を得たいとか、アフィリエイト収益を得たい人にとってはnoteを使う選択肢はありません。(Amazonアソシエイト自体、単価は極めて低いので、収益化には不向きです)。

この仕組みは良い悪いではなく「そういうもの」です。noteが決めるルールは絶対です。利用する上では従うしかありません。

WordPressのメリット

では続いて、WordPressのメリットを解説します。

安い

WordPressは、実は非常に安いです。その為、サイトやブログ運営には最適な方法です。

たとえば当サイトを運営するのにかかっている金額は、月額1,000円未満です。

確かにnoteは無料です。しかし、独自ドメインを使ったり、自分のロゴを使うにはnote proに課金しなくてはいけません。月5万円かかります。

この他にもWixやSquareSpaceなどのプラットフォームもありますが、やはり無料版はかなり制限されています。課金する場合は、WordPressを使う方が断然安くなりがちです。

自分で管理できる

WordPressは自分で簡単に運営できます。ダッシュボードから簡単に操作をして、記事を書いたり、コメントを管理したりすることができます。

そして、あなた以外の人は勝手に侵入することはできません。つまり、完全にアナタだけが管理できるサイトやブログを立ち上げることができるのです。

カスタマイズできる

WordPressは自由自在にカスタマイズができます。あなたが作りたいサイトを自由に作ることが可能です。その1つとしてWordPressには独自のテーマが存在します。このテーマを変えることで、数秒でサイトのデザインを変えられるわけです。

WordPressには無料のテーマが豊富に揃っています。そのため、あなたが沢山あるテーマから好きなものを選んで着せ替えることができます。

その他にも、WordPressで文字の色やフォント、サイトの背景色など、細かい部分まですべて変更することが可能です。カスタマイズにも知識はいりません。簡単に操作ができます。

会員サイトやECサイトまで何でも作れる

WordPressの使い道はブログを書くだけではありません。さまざまなサイトやブログを立ち上げることが可能です。

会員制サイト、ECサイト(通販)、企業サイト、個人ブログ、クラウドファンディングサイト、評価サイト、掲示板など、さまざまな種類のサイトを誰でも作れます。

例えば、当ブログも「ただのブログ」ではありません。日本語だけでなく英語、ドイツ語に対応している多言語ブログです。このような多言語ブログを立ち上げることで日本以外からもアクセスを集めることができます。

日本以外からお客さんも増やして収益を上げることが可能なのです。

ブログを多言語化することも簡単にできます。まさにWordPressを使えば、どのような用途でもサイトを立ち上げられるわけです。

サイト制作を外注化する必要もありません。WordPressでサクッと自分で作れるのですから。

ちなみにアメリカのホワイトハウスのサイトもWordPressで作られています。

SEO設定が組み込みやすい

「WordPressを使うだけでSEO対策は終わってる」そう言われるほどに、WordPressのSEOは評価されています。

マット・カッツ氏もWordPressのSEO効果について認めています (WordCamp San Francisco 2009より)。マット・カッツ氏は元Googleのスパム対策のチームリーダーであり、Google検索エンジンのSEO関してはトップエキスパートです。

さらに、WordPressには検索順位を上げる為のプラグインが多数存在しています。当サイトで言えば、

  • ShortPixel-サイト内の画像を軽量化
  • Rank Math-基本的なSEO設定
  • WP-Optimize-サイト全体の高速化

これらのプラグインを入れることで、サイト全体のSEO効果を高めています。WordPressを使えば、無料プラグインだけで専門家要らずのSEO対策を施すことができます。

そのため集客目的のサイトやブログを立ち上げるならばWordPressは最適です。

WordPressのデメリット

最後にWordPressのデメリットを解説します。

有料(サーバー、ドメイン代)

WordPressでブログを運営するには、お金がかかります。

ブログのプラットフォームとしてWordPressを使うことには多くの利点がありますが、欠点は無料ではないということです。

WordPressブログを維持管理するためのサーバー代、ドメイン代で月1,000円程度かかります。もし、お金を払う気がないのであれば、他のプラットフォームを探す必要があります。

最初はアクセスが来ない

WordPressで立ち上げたサイトは、最初はアクセスが来ません。

その理由は、立ち上げたばかりのサイトが誰にも認知されていないためです。実際にサイトが認知されてアクセスが来始めるには2ヶ月、3ヶ月はかかります。

これはマーケティングに即効性を求める場合には大きなデメリットです。

noteの場合は、最初からアクセスが集まりやすいです。なぜならnoteには多くの利用者がいるため、あなたの投稿が彼らの目に入りやすいためです。

このように、WordPressは立ち上げ当初は、海に囲まれた陸の孤島状態です。しかし、数か月、1年と運営をしていけば、サイトに集客力がついてきます。

中長期でいえばWordPressの集客力はすさまじいです。

noteがおすすめな人

noteがおすすめな人の特徴は以下の通りです。

個人の日記

まず、自分の日記が書ければいい人にはnoteがおすすめです。わざわざWordPressを使う必要はありません。

noteは利用料金が無料です。お金がかかりません。個人用の日記を書くために月額費用を支払わなくていいのです。

そのうえ、たくさんの利用者がいるので、あなたの日記も読まれやすいです。1人で続きにくい日記も、読む人がいると続きます。

日記を書きたい人にはnoteは最適な選択肢と言えます。

非商用利用

ブログを立ち上げて商売をしたいとか、コンテンツマーケティング施策の1つとしてブログを使いたいという事でないなら、noteを使うといいです。

noteは商用利用を禁止していませんが、マーケティング利用をするには不足している機能が多くあります。詳細なアクセス解析機能(note proで使えます)や、SEO設定、独自ブランド化機能(note proで使えます)、テンプレートなど。

これまでに有料noteを販売して売上金を没収されたという声があるのも事実です。

ちなみに、「いわゆる情報商材」を売っている販売者がアカウント凍結されて売上金を没収されているようです。この辺はnoteのCXOの深津さんの記事をご覧になって下さい。

このように、儲かる系ノウハウを売っているような人たちは、noteで引っかかります。それ以外のコンテンツならnoteで問題なく売れるはずです。

ですが、どこからがアウトで、何のジャンルがいつから禁止になるのかなどのプラットフォームのルールはnoteが完全に決めています。

つまり、商売をしないならnoteを使うことをおすすめします。商売をするなら自分で運営できる土壌(WordPressなど)を使ってください。

WordPressがおすすめな人

WordPressがおすすまな人の特徴は以下の通りです。

コーポレートサイト

WordPressは、自社のブランディングを高めつつ、多くの情報発信をしたい企業にとって、最適な選択肢です。

自社内でサイトを運営&更新できるため、ホームページ制作会社に高額な維持費を支払う必要もありません。

非常に使いやすいので、WordPressを使えば24時間以内でコーポレートサイトを完成させることもできます。

また、WordPressには、豊富な機能が用意されています。これらの機能を使うことで、サイトのデザインを変更したり、マーケティングに役立つツールを追加することができます。

企業のためのコーポレートサイトを運営するなら、WordPressが最適です。

ECサイトや会員制サイトを作りたい

WordPressでは、どんなタイプのサイトも作ることができます。

ECサイトや会員制サイトも追加費用ナシで簡単に作れます。そのため制作会社にサイト制作に30万円を支払う必要もありません。維持費として高額な費用もかかりません。

食べログのような評価サイトや、メルカリのようなC to Cの販売サイトも作れます。

これらのサイトを作るために、サイト設計の専門知識も不要です。

noteでは作れないサイトも、WordPressを使えば作れます。それも簡単に。

アフィリエイター

WordPressは、ブログを書くための機能が揃っています。その1つが「Gutenberg」です。

Gurtenbergは、WordPressに備わっている編集機能のことです。直感的な操作でブログを書くことができます。

そのため、ブログ記事をストレスなく書きたいアフィリエイターにもWordPressをおすすめしています。

またアフィリエイトの収益をアップするプラグインやテーマも多数存在します。例えば、私が運営している別ブログ(英語版)では、記事に以下のような表示を埋め込んでいます。

アフィリエイト 評価

商品レビュー記事に、このような「私の評価&点数」を表示させることで、その商品の良い部分、悪い部分が一気に伝えることができます。

このようにアフィリエイトの訴求力を上げるような機能も、WordPressを使えば簡単に導入できます。

本格的な商用利用したい

WordPressのメリットは、自分でサイトを所有できることです。いきなりサイトが削除されたり凍結されることはありません。

上でも説明した通り、noteはnote株式会社が運営しています。そのため書いた記事が非表示になったり、アカウント削除や停止しても文句はいえません。noteのプラットフォームを借りているわけなので。

意図的にセンシティブな記事を書かなくても、その記事をセンシティブかどうかを判断するのはプラットフォームです。どこからがNGでどこで引っかかるのかはプラットフォーム次第なのです。

踏まえると、WordPressでサイトを運営するのはリスク低減になります。

まとめ

この記事ではnoteとWordPressの長所、短所で比較しました。無料で使えるnoteは初心者ブロガーにとっては魅力的です。日記を書くならnoteで十分です。

それに対してWordPressは本格的にWebサイトを作りたい、ブログを収益化したい人にとっておすすめです。noteは基本的な機能しか存在しない為、どうしても機能に拡張性があるWordPressには敵いません。有料といっても年間1万円あればWordPressでいくつもサイトを立ち上げることができますので、総合的に考えれば決して高くはありません。

当サイトでは、今回解説した内容の他にも、サイトやブログ運営に関する実用的な洞察をシェアしています。起業家、経営者に役立つ「コンテンツマーケティング」の情報を投稿していますので、興味があれば、他の記事もご覧ください。

では、またお会いしましょう。

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藤井 丈夫
世界中のWEBマーケティングのリソースを毎秒漁っているオタク。個人事業主、先鋭的な起業家に向けて不定期でブログ書いたりしてます。情報収集と検証に忙しいので、飽くまでお金儲けや情報発信は余暇でやってます。